AnotherVision Countdown Calendar2017

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じざにあが思うマイノリティーのお話

・この記事はAnotherVision Countdown Calendar2017の一環の記事となっております。


僕を知らない方へ、はじめまして。僕を知っている方へ、わーいわーい。

AnotherVisionに今年加入した5期のじざにあと申します。


〜じざにあ基本情報〜
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じざにあ……本名に植物の名前が入るのでその学名の一部をとったらカッコいいんじゃね?と考えた中学生の僕は、何も知らず学名の先頭をとってしまい、zizania(雑草)という名前になってしまいました。ほんと「草」です。
19歳男子です。大学1年生やってます。出身は宮崎県in九州です。

 

趣味は化学に関する全般と音楽を聴くことです。実験室に入るとテンション上がってしまう病気にかかっています。音楽はオペラからボカロまで幅広いジャンル。あと、坂道(乃木坂46/欅坂46)ファンです。乃木坂は個々のレベルが高すぎてみんながセンターみたいなグループ。欅坂は平手友梨奈と愉快な仲間たち。↓これは僕の受験期を支えてくれたサイレントマジョリティー。

www.youtube.com

 

AnotherVisionで何やってんの?……謎制作やデザインを担当しています。
何つくったの?……NHKRの法則とコラボして謎解きドラマを作ったり、駒場祭での周遊謎解きでデザインしたりバサバサ飛んだり。そういえば2つとも恋愛系の謎解きでしたね。(なぜ僕が…)

 

ちなみに僕はアナビ内ではなぜか「サイコパス」というあだ名がついています。(とても肯定的に捉えるとムードメーカーということです。)


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はい、お待たせ!ここから本文です!
あまりお硬い文章を書くのは苦手なので、温かく読んでいただければ嬉しいです。
ちなみに内容は謎解きとは全く関係ないです。


趣味の話に戻るんですが、先ほどみなさんに見てもらったサイレントマジョリティーのPVいかがでしたか?(え、リンク貼ったのに見てない?それは出直しですね。)
……いや、正直、歌はとても上手いかときかれると困るし、ダンスもどこかぎこちない感じがしません…?1stシングルはそんなものですよね。しかし僕が当時惹かれたのは、この駆け出しのグループの中央で颯爽と踊る14歳の女の子、平手友梨奈(以後てち)の表現力でした。

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平手友梨奈(左)と馬に乗れる人(右)


(ちなみに「サイレントマジョリティー」とは、ベトナム戦争反戦運動が繰り広げられる最中、当時のニクソン大統領が演説の中で、何も主張をあげない[Silent]大勢の国民[Majority]に呼びかけるときに用いたフレーズです。)

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えいえい、どかーん

 

この曲のPVはアイドルらしからぬ構成になっていました。普通アイドルなら一応のセンターは存在するとはいえ、他のメンバーもある程度均等にソロやフリの出番が回ってくるはずなのに、このサイマジョの物語の中では明らかにてちと他のメンバーの立ち位置が違うのです。他のメンバーがみんなで合わせて踊っているなか、てちだけ自分のやりたいままに踊っているように受け取れる。そう、他のメンバーが「サイレントマジョリティー」であって、てちは唯一、その対義語である「ノイジーマイノリティー」なのです。

 

そもそも「曲にハマる」というのは、曲の波と自分の波が重なって共鳴し始めることが必要です。てことで今度は、この曲にハマった当時の僕の波がどんな位相だったのかをちょっとお話しますね。

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波の絵

 

自己紹介でも述べたように、東京から遠く離れた宮崎で18年を過ごしましたが、去年の今頃に東京に行くぞと意志を固めました。東京に行きたかった理由はもっと多くの人に出会いたいという一心であり、その決意はとても強固だったのでなんとか受験勉強を乗り越えることができました。


…という、そんな表向きの思いの裏に、不安も大量にありました。特に大きかったのは「自分は東京で埋没してしまうんじゃないか」という不安。自分は今こんなに一生懸命勉強してるけど上には上がいるわけで、僕はその分野で生き延びようとするのは無謀なのか。

 

そういうことを悩んでいた時期だったということに加えて、昔から趣味や考え方の点でメジャーじゃないものを選ぶことが多く、世間からずれてる方だな(だからサイコパスって言われるんだよね)という自覚がありました。しかし、人と違ったことをするというのはとても不安なことです。あるゲームが流行っててみんなやってるのに自分は興味がない、高校生はスマホ持って当たり前なのに僕はまだ持っていない、などなど。

 

当時の僕はそんな自分の「マイノリティー」な部分は好きじゃなくて大きな集団になると迎合してしまうことがありました。とりあえずその流行ってる○○について自分も興味ある風に話を合わせてあげる、みたいに。どうしても自分はこう思うっていうより共感を相手に与えることがいいことだと思っていました。

 

そんなときに出会ったのがこの曲なんですよね。初めてPVを見たときは少し不快感がありました。なんだか直感的にてちが「ハブられてる」と思っちゃったので。でもよく見ると違う。彼女は、どうにか精一杯の表現で自分の主張を伝えようとしている。受動的に大多数から押し出されるのではなく能動的に大多数から抜け出そうとしている。そのてちの姿は輝いて見えて、当時の自分は鼓舞されました。

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ハブられたハブ

 


以下はサイレントマジョリティーのサビです。

 


「君は君らしく生きていく自由がある」

 


あ、これでいいじゃん。


自分らしく生きる…自分らしさって…それはつまり他人と違うところ、一般人と比べてレアなもの、つまり自分が「マイノリティー」に属している性質のこと。「自分らしく生きる」とは自分のマイノリティな部分そのままさらけ出すことじゃないかなと。

 

てちが力強く僕たちに伝えようとしているのは、周りに流されずに自分の思うように行動する人は時に「輝いて見える」ということでした。もちろんいつだってそうじゃない、時にはいや多くの場合マイノリティーは変な目で見られる。でもなぜてちが変な目で見られないのか。

 

それは彼女が全力だからです。

 

ちょっと欅坂46の最近の話をすると、この「サイレントマジョリティー」に見られる「平手友梨奈」と「他のメンバー」という対比構造は、この曲だけでなく欅坂というこのグループの作る楽曲全体の構造になっており、4thシングル「不協和音」はてちが絶叫し、5thシングル「風に吹かれても」では1人だけメガネ姿でクールに登場します。どのPVを見ても他のメンバーはかわいらしい表情を見せますが、てちは「かわいらしい」けどむしろ「かっこいい」。いつでもてちは全力で踊り、全力で歌い、全力で叫びます。だから、マイノリティーであってもファンというマジョリティーを魅きつけました。

 

そしてさらに気がつきました。自分のマイノリティーさ、SSRさを全面に押し出してしまえばいい。でも僕にはさっき挙げたようにいろんなマイノリティーの要素がある。それを掛け合わせればさらにマイノリティになるじゃん!

 

……ちょっと何いってるかわかりませんね。例をあげます。

 

自分は化学が好きでした。これはマイノリティです。実際大学に入って理系の中でも化学がメジャーでないことはわかりました。でも化学という土俵なら僕の上には上がいて到底太刀打ちできない。


そこにデザインが好きだ、という要素を加えます。そしたらデザインが得意な化学者ができあがります。現在理科で使われている実験室や教科書ってそもそも「面白そうじゃない」。確かに学んでみたら面白いんだけど、その意欲が起きない。「内容がどんなに面白くてもポスターが全然気を引かない謎解き公演」に行きたくないのと同じですね。デザインなどのインターフェース面も考えて化学を勉強する、この土俵ならさっきより僕の生き残れる確率があがりました。

 

(長い文章疲れますね。そろそろ終わりたい。)

 

今年の3月に大学に無事受かってAnotherVisionに入りました。そこはどんな集団だったでしょうか。そこは今回の言葉を借りると「ノイジーマジョリティー」でした。 ひとりひとりがマイノリティーでそれぞれが思い思いに主張するそんな集団でした。今自分は勇気を出して自分のマイノリティーな部分も全力で発揮しています。

 

今年の夏にはAnotherVisionとは別に「ヒラクキカク」という宮崎出身の大学生を中心とした謎製作団体を立ち上げました。

 

twitter.com

 

 これは「謎解き」×「宮崎」というマイノリティーの組み合わせです。謎解きを作る人はたくさんいる、宮崎出身の人だってたくさんいる、でも謎解きと宮崎のつながりを持つ僕はマイノリティである。

謎解きにハマった僕たちはこれをぜひ遊べる機会の少ない宮崎でできないかと画策し、今夏に「みやざき謎フェス2017」を地元で開催することができました。実際に1日で4公演を行い、予想をはるかに上回る盛況で大成功でした。

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みやざき謎フェス2017のポスター

このフェスを無事に終えることができたとき、あることを思いました。

 

マイノリティが持つ意味は

「触れるもののなかった2つの分野をくっつけ新たな反応を生み出す」

ことだ。

 

(……化学が好きだとすぐにいろんな反応を起こそうとする僕の性ですね笑)

 

これからももっとアナビ内外でいろんな反応起こしていきたいですね。

マイナーでも全力で主張します。

踏まれても踏まれても起き上がる雑草(zizania)なのでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

(最後言いたかっただけやん笑)

 

読んでいただきありがとうございました。

じざにあ