AnotherVision Countdown Calendar2017

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わたしのかんがえるでざいんのおはなし

この記事はAnotherVision Countdown Calendar2017の一環の記事として書かれたものです。

初めましての方は初めまして、ご存知の方はこんにちは。AnotherVision5期のユナです。

まずは簡単に自己紹介を。

名前:ユナ

所属:慶應義塾大学法学部法律学科2年

趣味:読書、映画、ポーカー(テキサスホールデム)、デザイン

デザインしたもの:LONELY COLONYとShade of the Bulletのビジュアル、あといろいろ

 

さて、本題に入ります。

実は一旦別の内容で書いたのですが、(深夜に書いたせいか)諸事情により世に出せるものではなくなったので、未熟ながら「謎解きにおけるデザイン」について書きたいと思います。

 

デザイン。

そう一言で聞いた時なにを想像するでしょうか?公演の顔とも言えるビジュアル?それとも成功失敗パネルのようなもの?

ここでは、謎に直接関係する部分のデザインについて話していきたいと思います。

*一部ビジュアルも謎に絡む公演が存在するのは承知しています。

 

例えば問題用紙。

この世界には問題用紙を重ねたり、背景の模様を使ったりする謎が存在します。しかし、もしそういった謎を仕込むならむしろ話は簡単で、問題になるのは「特に謎に関係ない」場合です。 このとき最も注意しなくてはならないのが「謎に使いそうに見えてはいけない」ということです。もし謎に使いそうな不可解な線が入っていたり、他の謎で使った特徴的なマークがあしらわれていたりしたら。間違いなくプレイヤーは混乱し「使うと思ったのに使わなかった」という不快感を残すことでしょう。

そうならないように、気付かれないことを至上とする注意が、謎解きにおけるデザインには必要だと考えています。

そして逆に、紙を重ねたり配置したりする謎において、寸分違わぬ位置に正しく配置することも重要です。「試しに合わせてみたけどズレている」なんてことになったら目もあてられません。

 

また、ノイズを排除することに加えて重要な課題が「色盲対応」でしょう。約20人に1人が色覚異常を持つといわれている世界で、色を使った謎というのはとてもデリケートです。チーム戦である公演であれば誰かひとりはわかる可能性が高いですが、周遊のような個人で解く可能性の高い謎解きでは、わからなければ即詰みです。 先日の駒場祭で行った周遊型謎解きカミテガミでは、ヒントサイトで対応していましたが、そのようになんらかのかたちで対応が必要です。一番楽なのはそもそも色を使った謎を使わないことではありますが。

 

そしてさらに、デザインには可読性という壁が存在します。簡単な例を挙げれば「明朝体の線の細い雰囲気の方が好きだけど、ゴシック体の方が読みやすい」とかそういった話です。余談ですが、私が一番好きなフォントである「ほのか明朝」は漢字が大きくひらがなが小さいという特徴もあって大変美しいのですが、可読性は低めです。

または「ここは黒と灰色でデザインしたいけど、そうすると見づらい」とか。制限時間のある謎解きにおいて「読みづらい」「見づらい」というデメリットは致命的です。

時には見た目の美しさを多少犠牲にしてでも可読性を優先することが求められます。

 

ここまでのポイントを押さえた上でようやく、デザインとしての「美しさ」や公演の雰囲気に合わせたデザインにこだわることが許されるのではないでしょうか?

 

偉そうにだらだらと書いてしまいましたが、結論としては「でざいんはかんたんだから、みんなきがるにやってみよう」&「かげでけっこうかんがえてるから、でざいんのためのじかんはちゃんとほしいね」です!最後にデザイナーでなくとも読んで面白いと思う軽めの本のリンクを貼って終わりにします。

要点で学ぶ、デザインの法則150 ?Design Rule Index

 

お読みいただきありがとうございました!