始めるのが怖い?バッカお前、俺がついてるだろ。
・この記事はAnotherVision Countdown Calendar2017の一環の記事となっております。adventar.org
さあさあ皆さん、エクストラステージの始まりですよ!!!!!!!!!
誕生日である12/6に記事を投下したかったのにヨッシーに取られてしまってしょんぼりしているAnotherVisionのちゃんにーです。
25日担当のととさんが遅れているのに、先に隠し要素である26日担当の僕が投稿しちゃってちょっとなんか複雑です。
…とまあ、威勢よく始まったわけですが、「挨拶もなしに名前だけババッと喋って、お前は一体全体何者*1やねん」とお思いの方もいらっしゃるはずなので、少々自己紹介をさせてください。知ってるよ!って方*2はちょっとだけスクロールすると時短になります。
名前: ちゃんにー(@seaster1206)
入会: 2017年4月(入会時期からして5期なのですが、たまになぜか4期とかになる)
出身: 岐阜県
アナビでの仕事: 基本的に平均身長を押し上げてます。『ヒエラルキアトライアル』では制作陣に入ってました。
好きなもの: 皆でワイワイすること。あとはゲーム全般。音ゲーはやってないけど、CHUNITHMは虹レートです。*3
好きなラーメンズのコント: 採集(YouTubeに公式の動画があがってます。ぜひ見てください。)
好きな水曜どうでしょうの回: 夏野菜(実はパイ食わねぇか以外も超面白い)
上記以外で気になった質問はぜひ僕に直接会った時にぶつけてください。
本題に移ります。
さて、まあ、僕と知り合いの方*5は僕がどういう性格かよくご存知でしょうが、このような場所で真面目なことを書く柄では一切ございません。*6何処かで絶対にふざけた発言をしてしまう人間なのです。でも今回僕はちょっとだけ真面目な話を書こうと思ったので、もしこの後の文章でそういう箇所が見受けられましても、許してにゃん。
僕は先程上に書いたとおり、ゲームが大大大好きです。もうそれはそれは本当に大好きです。思い返してみると、僕のアーケードゲームのルーツは間違いなく甲虫王者ムシキングだし、初めて触った携帯ゲームはリズム天国だったと記憶しています。そこから任天堂信者だった僕はDSからWii、WiiU、3DSへと着実に歩みを進め、(途中PSPに浮気しながらも)Nintendo Switchまで買ってしまいました。*7新しいソフトを買ってもそもそと毎日遊んでは演出にほくそ笑んでいます。更にアーケードゲームで言えば、音楽ゲーム、所謂音ゲーというジャンルに手を出してから数年が経過し、更に現在通っているキャンパスから徒歩2分でゲームセンターが存在してしまっていることも含めると、それはまあ堕落した毎日を送っています。新しい曲が収録されるたびにプレイしては鳥肌がゾワゾワする感覚が病みつきになっちゃいました。lapixはいいぞ。
何故このような身の上話をしたかというと、これらのゲームは全て僕が受け手、つまりプレイヤーとしてゲームに参加しているという共通点があるということを見ていただきたいからです。もちろんそれでも十分楽しめます。演出のエモさに驚嘆したり、最終的に導き出される意外な真実とそのために張られた伏線の巧妙さに感心するのはとても楽しいですよね。そして時が経つにつれて、我々の中ではこのような考えを抱くようになる人も一定数出てくることでしょう。
「これ、俺も作ってみてえ…‥……」
さあそこで行動に移しちゃえばもう無敵です。受け手が 攻め手 作り手になる第一歩です。体が虹色に光るようになって、軽快なBGM*8がどこかしこから聞こえだすようになるでしょう。そしてそのような動機からプログラミング言語を学んだり、UnityやAdobeに手を出したりという人が出てくるわけです。それは何もゲームを作る際だけではありません。そう、脱出ゲームに於いても同じことは当然ながら言えるわけです。ストーリー、内容(ここでは謎)、イラスト、動画、音楽、テキスト、物品制作、果てはデバッガーまで。「〇〇してみたい」の精神はそれを実行しようという気持ち、つまりモチベーションを何倍、何十倍、何百倍と増幅させる力があります。これは生物学的な進化とは異なり、個人的で遺伝されることのないものですが、一人の人間を大きく成長させる事が可能です。いい事尽くしです。すごいね。
そこで、皆様に僭越ながら質問です。
この1年でやった新しいこと、何か思いつきますか?
あるから何だ、ないから何だという話はしませんし、したくもありません。「出たよこういう質問」と思う方もいらっしゃることでしょう。ごめんなさい。そういう質問をしました。さて例えるならば、人生は幾つものループ、繰り返しに溢れています。この人生という名のサーキットを何も考えずに何度も周回していくと、あなたの乗っている車のタイヤは擦り切れ、燃料は枯渇してしまうことでしょう。何言ってんだこいつ。ちょっと真面目に書いてて疲れが溜まってきたみたいですね。
何が言いたいかって、何かを新しく始める時ほどスリリングでワクワクが止まらなくて自分が世界で一番幸せに思いなせることってないよねってことです。共感してくれる人がいれば嬉しいし、何か別の考えをお持ちの方は僕にそのことを是非お話してください。
でも、僕はどんなことでも良いので新しいことをして欲しい。そう思うのです。日本人は、趣味と言うと必ず極めなければいけないとか、上手くならなかったらお金と時間の無駄だからやらない、と思いがちだそうですが、この世は始めるだけでやり得です。損はしないようにできています。なぜならば、もし全然下手だとしても、例えば今から1年ピアノを続けたら、1年後にはピアノ歴1年という事実が生まれます。やらなかったら何にもありません。やらない後悔って大きいですよ。経験が僕らを大きくするのですから。何をすればいいかわからないなら、先駆者を参考にしましょう。このネット社会において、なんだって初心者向けのページはいくらでもあるはずです。
だからといって、大それたことである必要はありません。全然変化の選択に勇気の要らないことでいいんです。新しいアプリをスマホにインストールしただけでも、明日作るカレーのルーを今までと違うものにするだけでも。そんなのでいいんです。しかしながら、それほどの小さい変化はしばしば無意識のうちに行われています。これはどういうことか。同じものばかりは退屈だ、ということを全ての人間が心の何処かで思っているからだ、と自分は考えます。自分だけの生活は、自分だけのコンテンツをきっと生み出すことでしょう。
そんな僕は、ギターを始めようと言い出して4年目だし、未だにAmazon Primeを使ってキルミーベイベーしか見てないし、ロシア語と中国語とフランス語を自分でやろうと思い立って本だけ買って絶賛積ん読中です。この記事は自戒のためにも書きました。何か自分の変化に役立つことがあるかな。
話の筋が逸れそうになってきたので、収集のつくうちにこの記事はおしまいにしたいと思います。では、延長戦も張り切ってまいりましょう。明日はあの男が再来します。乞うご期待。
あ〜〜〜〜〜疲れた。こういうこと書くと疲れるわ、ほんとに。あ、アナビとか脱出ゲームとか関係なくなっちゃったな。まあいいか。コンビニ行ってウィダー買ってこよ。たまには緑のやつ*9でも買うか。いや、紫*10も良いな。
ぼくがすきなおんがくのはなし
よ う こ そ
THIS
IS
A
変。
†††あなたは1227人目の迷える子羊さんです†††
どうも、ゆです。
まずはこちらをお聞きください
知ってます。このブログの読者はほとんど上の曲を聞いていないかと思います。読み飛ばしているかと思います。もう一度貼ります。
聞いていただけたでしょうか?念のためもう一度貼ります。
もういいでしょうか。では本題です。
よ う こ そ
僕が大好きな音楽の世界へ!!!!
(こちらはそこまで好きでもないイングリッシュマフィン)
さて、今日の記事は僕が好きな音楽を語り散らすだけの記事です。
だいたい、ゆの音楽趣味は偏食気味かと思われがちですがそうではありません。
今日は!!!
その誤解を!!!
解くために!!!!!!
頑張っていこじゃあないかとおもうわけです。
今回はざっくり国内の音楽と海外の音楽という感じに分けてやっていきます。
では早速国内音楽から見ていきましょう。
僕が好きな音楽の話国内篇
というわけでですね、国内篇ですけど。まあ日本の音楽って素晴らしいですよね。
日本には素晴らしいアーティストもたくさんいますし。その手の文化も発達してますからね。
その中でも僕のお気に入りの音楽。
ちょっとだけ昔にさかのぼってしまうんですけど、雅楽。
雅楽って素晴らしいですよね......
なんかあのフェーーーン......フォーーーーーーーーンみたいな感じがとても癖になります。困ったときは雅楽を流せば、大体場が和みます。便利。
そこからちょっとだけ時代が進んで1979年。日本にテクノポップブームが訪れます。
あらゆるバンドがテクノテクノといってペポパポミョンミョン音を出し始めるわけですが、そんな混沌の時代に現れた鬼才、いや、変人、平沢進。
平沢進というのは常に時代の一歩先を行く本当にすごいお方なのです。
例えば、ライブで録音した音だけ流して本人は登場しなかったりとか、ライブ中に溶接だか裁断作業を始めたりとか、テスラコイル放電させたりとか。
なかでも先日行った「第九曼荼羅」というライブではドラマーがスネアを九万回叩いたら楽曲公開するなんていうルールが存在しておりました。私はこのライブ最終日に行って飛び跳ねながらドラマーを応援して、九万打達成のころには号泣しながら喜んでいました。
その際に公開された曲がこちら。
ちなみにこの平沢進という人はゆのルーツといえる人でもございます。
この人、基本的にわけのわからないことしか言いません(ぜひTwitterを参照していただきたく)。今後ゆが宇宙的言動、行動をしてるのが見えたらそれは背後に平沢進がいるんだろうなぁというのをぜひ想像してみてください。
僕が好きな音楽の話国外篇
海外篇です。なんというか海外篇書くこと多いですね。とりあえず気に入ってるものを列挙していきます。
もくじ
1.ガムラン
ガムランの詳しい説明は皆さんに検索していただくとして、ガムランのあのガチャガチャした感じ最高ですよね。なかでもぼくはHujan mas(黄金の雨)という曲が好きです。特に二つ目の動画はヘドバンできそうですよね。
2.Wintergatan
こちらはスウェーデン出身のバンドですね。僕の好みドストライクをついてくる音作りをする方々で、この人たちの曲が大好きです。あとこの人たちは自作楽器がすごいんですよ。この方たちの曲と自作楽器マーブルマシンを紹介しておきます。
3.Pasodobleの音楽
Pasodobleは社交ダンスの一種です。はい。そこに使われている音楽がとてもかっこよくてダンサーさんの踊りをより一層魅力的にしています。こういうところで音楽のすごさを感じます。引き立て役としての音楽の大事さが学べますね。
4.グルジアの舞踊・音楽
いや、迫力の塊ですよ。まずはこちらのグルジアンポリフォニーをお聞きください。
この声がぶつかってグワングワンとうねるの最高じゃないですか!?!?!?!?!
人間の声のすごさは半端じゃない!!!!
次にこちら、グルジアのスヒシヴィリというバレエ団のクリップです
ヒトってこんな動きできるのか!?!?!?!?ってかいや、衣装とかかっこいいが過ぎるわ!!!!!!!!えっあとドラムかっこよくない!?!?!?!ハーモニカもかっこいい.......ああむりとうとい......
語彙をなくしたところで次に行きます。
5.クラシック音楽
正直ここに書いていいのか不安になるぐらい量聞いていないんですけど......でもまあ好きなので書きます。
僕のお気に入りの作曲家さんにラヴェルという人がいます。超有名なボレロの人です。
でもこの人でめちゃくちゃ好きな曲が「ダフニスとクロエ」と「ラ ヴァルス」なんです。いや、すごいのはラヴェルの曲は音が見えるんですよ。想像とかではなく、音が直接見えるんです。さっき上げたダフニスとクロエの「夜明け」というのなんかもう夜明けそのものなんですよ。是非一度聞いていただきたいです。
夜明け、見えるでしょ?
音楽を作る人としてはこういう音楽作っていきたいな、と思うわけです。
終わりに
ここまで読んだ方、お疲れさまでした。
ほんとに僕の趣味をぶちまけただけの記事でしたね。すっきりした。
まあいろいろな音楽を出してみたので是非一曲ぐらいは聞いていただけると。
おわります。
わたしのかんがえるでざいんのおはなし
この記事はAnotherVision Countdown Calendar2017の一環の記事として書かれたものです。
初めましての方は初めまして、ご存知の方はこんにちは。AnotherVision5期のユナです。
まずは簡単に自己紹介を。
名前:ユナ
趣味:読書、映画、ポーカー(テキサスホールデム)、デザイン
デザインしたもの:LONELY COLONYとShade of the Bulletのビジュアル、あといろいろ
さて、本題に入ります。
実は一旦別の内容で書いたのですが、(深夜に書いたせいか)諸事情により世に出せるものではなくなったので、未熟ながら「謎解きにおけるデザイン」について書きたいと思います。
デザイン。
そう一言で聞いた時なにを想像するでしょうか?公演の顔とも言えるビジュアル?それとも成功失敗パネルのようなもの?
ここでは、謎に直接関係する部分のデザインについて話していきたいと思います。
*一部ビジュアルも謎に絡む公演が存在するのは承知しています。
例えば問題用紙。
この世界には問題用紙を重ねたり、背景の模様を使ったりする謎が存在します。しかし、もしそういった謎を仕込むならむしろ話は簡単で、問題になるのは「特に謎に関係ない」場合です。 このとき最も注意しなくてはならないのが「謎に使いそうに見えてはいけない」ということです。もし謎に使いそうな不可解な線が入っていたり、他の謎で使った特徴的なマークがあしらわれていたりしたら。間違いなくプレイヤーは混乱し「使うと思ったのに使わなかった」という不快感を残すことでしょう。
そうならないように、気付かれないことを至上とする注意が、謎解きにおけるデザインには必要だと考えています。
そして逆に、紙を重ねたり配置したりする謎において、寸分違わぬ位置に正しく配置することも重要です。「試しに合わせてみたけどズレている」なんてことになったら目もあてられません。
また、ノイズを排除することに加えて重要な課題が「色盲対応」でしょう。約20人に1人が色覚異常を持つといわれている世界で、色を使った謎というのはとてもデリケートです。チーム戦である公演であれば誰かひとりはわかる可能性が高いですが、周遊のような個人で解く可能性の高い謎解きでは、わからなければ即詰みです。 先日の駒場祭で行った周遊型謎解きカミテガミでは、ヒントサイトで対応していましたが、そのようになんらかのかたちで対応が必要です。一番楽なのはそもそも色を使った謎を使わないことではありますが。
そしてさらに、デザインには可読性という壁が存在します。簡単な例を挙げれば「明朝体の線の細い雰囲気の方が好きだけど、ゴシック体の方が読みやすい」とかそういった話です。余談ですが、私が一番好きなフォントである「ほのか明朝」は漢字が大きくひらがなが小さいという特徴もあって大変美しいのですが、可読性は低めです。
または「ここは黒と灰色でデザインしたいけど、そうすると見づらい」とか。制限時間のある謎解きにおいて「読みづらい」「見づらい」というデメリットは致命的です。
時には見た目の美しさを多少犠牲にしてでも可読性を優先することが求められます。
ここまでのポイントを押さえた上でようやく、デザインとしての「美しさ」や公演の雰囲気に合わせたデザインにこだわることが許されるのではないでしょうか?
偉そうにだらだらと書いてしまいましたが、結論としては「でざいんはかんたんだから、みんなきがるにやってみよう」&「かげでけっこうかんがえてるから、でざいんのためのじかんはちゃんとほしいね」です!最後にデザイナーでなくとも読んで面白いと思う軽めの本のリンクを貼って終わりにします。
要点で学ぶ、デザインの法則150 ?Design Rule Index
お読みいただきありがとうございました!
私と猫、猫と私
当記事「私と猫、猫と私」は12/22担当者のあさじゅんが自身のブログ"Plumberry"に投稿したものとなります。以下のリンクよりお読みください。
#AVCC2017 12月19日のぶんをいのももは落としました。
おわび
#AVCC2017 12月19日のぶんをいのももは落としました。
大変申し訳ありません。
再遅12月20日24:00までに書きます。
じざにあが思うマイノリティーのお話
・この記事はAnotherVision Countdown Calendar2017の一環の記事となっております。
僕を知らない方へ、はじめまして。僕を知っている方へ、わーいわーい。
AnotherVisionに今年加入した5期のじざにあと申します。
〜じざにあ基本情報〜
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じざにあ……本名に植物の名前が入るのでその学名の一部をとったらカッコいいんじゃね?と考えた中学生の僕は、何も知らず学名の先頭をとってしまい、zizania(雑草)という名前になってしまいました。ほんと「草」です。
19歳男子です。大学1年生やってます。出身は宮崎県in九州です。
趣味は化学に関する全般と音楽を聴くことです。実験室に入るとテンション上がってしまう病気にかかっています。音楽はオペラからボカロまで幅広いジャンル。あと、坂道(乃木坂46/欅坂46)ファンです。乃木坂は個々のレベルが高すぎてみんながセンターみたいなグループ。欅坂は平手友梨奈と愉快な仲間たち。↓これは僕の受験期を支えてくれたサイレントマジョリティー。
AnotherVisionで何やってんの?……謎制作やデザインを担当しています。
何つくったの?……NHKRの法則とコラボして謎解きドラマを作ったり、駒場祭での周遊謎解きでデザインしたりバサバサ飛んだり。そういえば2つとも恋愛系の謎解きでしたね。(なぜ僕が…)
ちなみに僕はアナビ内ではなぜか「サイコパス」というあだ名がついています。(とても肯定的に捉えるとムードメーカーということです。)
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はい、お待たせ!ここから本文です!
あまりお硬い文章を書くのは苦手なので、温かく読んでいただければ嬉しいです。
ちなみに内容は謎解きとは全く関係ないです。
趣味の話に戻るんですが、先ほどみなさんに見てもらったサイレントマジョリティーのPVいかがでしたか?(え、リンク貼ったのに見てない?それは出直しですね。)
……いや、正直、歌はとても上手いかときかれると困るし、ダンスもどこかぎこちない感じがしません…?1stシングルはそんなものですよね。しかし僕が当時惹かれたのは、この駆け出しのグループの中央で颯爽と踊る14歳の女の子、平手友梨奈(以後てち)の表現力でした。
平手友梨奈(左)と馬に乗れる人(右)
(ちなみに「サイレントマジョリティー」とは、ベトナム戦争の反戦運動が繰り広げられる最中、当時のニクソン大統領が演説の中で、何も主張をあげない[Silent]大勢の国民[Majority]に呼びかけるときに用いたフレーズです。)
えいえい、どかーん
この曲のPVはアイドルらしからぬ構成になっていました。普通アイドルなら一応のセンターは存在するとはいえ、他のメンバーもある程度均等にソロやフリの出番が回ってくるはずなのに、このサイマジョの物語の中では明らかにてちと他のメンバーの立ち位置が違うのです。他のメンバーがみんなで合わせて踊っているなか、てちだけ自分のやりたいままに踊っているように受け取れる。そう、他のメンバーが「サイレントマジョリティー」であって、てちは唯一、その対義語である「ノイジーマイノリティー」なのです。
そもそも「曲にハマる」というのは、曲の波と自分の波が重なって共鳴し始めることが必要です。てことで今度は、この曲にハマった当時の僕の波がどんな位相だったのかをちょっとお話しますね。
波の絵
自己紹介でも述べたように、東京から遠く離れた宮崎で18年を過ごしましたが、去年の今頃に東京に行くぞと意志を固めました。東京に行きたかった理由はもっと多くの人に出会いたいという一心であり、その決意はとても強固だったのでなんとか受験勉強を乗り越えることができました。
…という、そんな表向きの思いの裏に、不安も大量にありました。特に大きかったのは「自分は東京で埋没してしまうんじゃないか」という不安。自分は今こんなに一生懸命勉強してるけど上には上がいるわけで、僕はその分野で生き延びようとするのは無謀なのか。
そういうことを悩んでいた時期だったということに加えて、昔から趣味や考え方の点でメジャーじゃないものを選ぶことが多く、世間からずれてる方だな(だからサイコパスって言われるんだよね)という自覚がありました。しかし、人と違ったことをするというのはとても不安なことです。あるゲームが流行っててみんなやってるのに自分は興味がない、高校生はスマホ持って当たり前なのに僕はまだ持っていない、などなど。
当時の僕はそんな自分の「マイノリティー」な部分は好きじゃなくて大きな集団になると迎合してしまうことがありました。とりあえずその流行ってる○○について自分も興味ある風に話を合わせてあげる、みたいに。どうしても自分はこう思うっていうより共感を相手に与えることがいいことだと思っていました。
そんなときに出会ったのがこの曲なんですよね。初めてPVを見たときは少し不快感がありました。なんだか直感的にてちが「ハブられてる」と思っちゃったので。でもよく見ると違う。彼女は、どうにか精一杯の表現で自分の主張を伝えようとしている。受動的に大多数から押し出されるのではなく能動的に大多数から抜け出そうとしている。そのてちの姿は輝いて見えて、当時の自分は鼓舞されました。
ハブられたハブ
以下はサイレントマジョリティーのサビです。
「君は君らしく生きていく自由がある」
あ、これでいいじゃん。
自分らしく生きる…自分らしさって…それはつまり他人と違うところ、一般人と比べてレアなもの、つまり自分が「マイノリティー」に属している性質のこと。「自分らしく生きる」とは自分のマイノリティな部分そのままさらけ出すことじゃないかなと。
てちが力強く僕たちに伝えようとしているのは、周りに流されずに自分の思うように行動する人は時に「輝いて見える」ということでした。もちろんいつだってそうじゃない、時にはいや多くの場合マイノリティーは変な目で見られる。でもなぜてちが変な目で見られないのか。
それは彼女が全力だからです。
ちょっと欅坂46の最近の話をすると、この「サイレントマジョリティー」に見られる「平手友梨奈」と「他のメンバー」という対比構造は、この曲だけでなく欅坂というこのグループの作る楽曲全体の構造になっており、4thシングル「不協和音」はてちが絶叫し、5thシングル「風に吹かれても」では1人だけメガネ姿でクールに登場します。どのPVを見ても他のメンバーはかわいらしい表情を見せますが、てちは「かわいらしい」けどむしろ「かっこいい」。いつでもてちは全力で踊り、全力で歌い、全力で叫びます。だから、マイノリティーであってもファンというマジョリティーを魅きつけました。
そしてさらに気がつきました。自分のマイノリティーさ、SSRさを全面に押し出してしまえばいい。でも僕にはさっき挙げたようにいろんなマイノリティーの要素がある。それを掛け合わせればさらにマイノリティになるじゃん!
……ちょっと何いってるかわかりませんね。例をあげます。
自分は化学が好きでした。これはマイノリティです。実際大学に入って理系の中でも化学がメジャーでないことはわかりました。でも化学という土俵なら僕の上には上がいて到底太刀打ちできない。
そこにデザインが好きだ、という要素を加えます。そしたらデザインが得意な化学者ができあがります。現在理科で使われている実験室や教科書ってそもそも「面白そうじゃない」。確かに学んでみたら面白いんだけど、その意欲が起きない。「内容がどんなに面白くてもポスターが全然気を引かない謎解き公演」に行きたくないのと同じですね。デザインなどのインターフェース面も考えて化学を勉強する、この土俵ならさっきより僕の生き残れる確率があがりました。
(長い文章疲れますね。そろそろ終わりたい。)
今年の3月に大学に無事受かってAnotherVisionに入りました。そこはどんな集団だったでしょうか。そこは今回の言葉を借りると「ノイジーマジョリティー」でした。 ひとりひとりがマイノリティーでそれぞれが思い思いに主張するそんな集団でした。今自分は勇気を出して自分のマイノリティーな部分も全力で発揮しています。
今年の夏にはAnotherVisionとは別に「ヒラクキカク」という宮崎出身の大学生を中心とした謎製作団体を立ち上げました。
これは「謎解き」×「宮崎」というマイノリティーの組み合わせです。謎解きを作る人はたくさんいる、宮崎出身の人だってたくさんいる、でも謎解きと宮崎のつながりを持つ僕はマイノリティである。
謎解きにハマった僕たちはこれをぜひ遊べる機会の少ない宮崎でできないかと画策し、今夏に「みやざき謎フェス2017」を地元で開催することができました。実際に1日で4公演を行い、予想をはるかに上回る盛況で大成功でした。
みやざき謎フェス2017のポスター
このフェスを無事に終えることができたとき、あることを思いました。
マイノリティが持つ意味は
「触れるもののなかった2つの分野をくっつけ新たな反応を生み出す」
ことだ。
(……化学が好きだとすぐにいろんな反応を起こそうとする僕の性ですね笑)
これからももっとアナビ内外でいろんな反応起こしていきたいですね。
マイナーでも全力で主張します。
踏まれても踏まれても起き上がる雑草(zizania)なのでね。
(最後言いたかっただけやん笑)
読んでいただきありがとうございました。
じざにあ